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 「……彩女と……どういう関係?」
 あたしは思い切って聞いた。
「俺、彩女の従兄弟。ついでに言うと、こっちの高校でのイジメの指揮官ってとこかな」
 あたしは言葉が出なかった。
 きっとあたしはものすごく驚いた顔をしていたのだろう。
 彩女の従兄弟はあたしを見て、気味悪く笑った。
「でも首謀者は違うよ。ってもう気づいてるか」
「……彩女……」
「正解!」
 なんで!?なんで彩女が!?
「残念だったね。親友に裏切られちゃって」
 彩女の従兄弟は楽しそうに言った。
 あたしは今にも泣き出したい気持ちと、怒りで、前を向くことが出来なかった。
 あたしはその場から逃げるように全力で走った。
 さっきまで晴れていた空が、今は薄暗くなり、大きな水が落ちてきていた。


 『智、上手くやってくれた?』
『やったよ、しっかりと。にしても彩女は怖いね』
『そう?でもまだまだだよ』
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