意地悪な彼氏
*第一章*

さらば、マイホーム?!





「うーん?どうしよう。こっちとこっち、どっちが良いかな?」



「あぁ、もう早くしてよ!!全くー。優柔不断なんだから。早くしないと遅刻しちゃうよ!?」



今日は今年度から私たちが通うことになる、私立桜ヶ丘学園の入学式。



そして、今私を急かしている人物は家に迎えに来た、幼なじみで親友の櫻木結衣(さくらぎゆい)。



私の学校は校則が緩いから制服の組み合わせが多くて、コーディネートがなかなか決まらずに急かされているのだ。




「だって〜。」



「あ〜、もう!あんたは何着ても可愛いんだからこれでいいじゃん!ほら。」



と言って結衣が渡してきたのは、薄い紫のワイシャツに紺のラインが引いてあるVネックの白のセーター。それと、紺がベースのタータンチェックのスカートに紺と白のスクールリボンだ。



落ち着いた色でまとめてあって、可愛いと言うよりは大人っぽいスタイル。



童顔で背の小さい私にはもってこいかも。



「うん!わかった!」



大急ぎで結衣がコーディネートしてくれた、制服に着替え合皮のバックと大きめのボストンバックを持ち部屋を出た。




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