意地悪な彼氏




「あー、楽しかった♪やっぱりみんなではしゃぐのは楽しいよね〜」



学校に、あと5分ほどで着きそうなとき結衣が突然言葉を発した。



「確かに♪てかさ、やっぱみんなこの学校ルックス良いよね。」



私が答える。



10代や20代が集まるこの街は、ルックスも良く、オシャレな人が集まるがこの集団は何とも言えないオーラを放っている。



それの証拠に、街のみんなが振り返り“あの人格好良い!”“あの子超可愛くね?”と、思わず連れと話すほどだ。



うっとりとこちらを見つめる人や女性特有の甲高い声をあげている人もいる。



「あー確かにね。めっちゃみんな見てるしー」



「どーかん。ダイヤの欠片が集まれば、どでかい光になるわけですよ!」



莉桜も会話に参加する。



「うん、莉桜、あえてスルーするね。」



結衣がそう言って微笑んだ。



「えー?突っ込んでよ!!」



みんなで笑い合う。私はこんな穏やかで楽しい日々が続くと思ってた。



普通に恋をして、普通に友達と仲良くなって、他愛もない話をして…



そう思ってた。あいつと再会するまでは………………――――――――――――――




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