泡沫眼角-ウタカタメカド-

島での捜査の中で朋恵にたてつく形――非番の警察官も一般人と同じ、のようなことを言った気がする――となり、ペアを組まされ気まずさ倍増。

実はそこで朋恵に骨があると認められたことは知らないまま。

そしてさらに、高橋を見ると始末書云々を思い出すらしく、よく平手が飛んでくる。


はっきり言って、怖いんだけど…悲しいことに、そんなことにも慣れてきてしまう自分がここに。


とりあえず……どうにかならないかなぁ…万年反抗期…


誰がつけたか、いい得て妙な呼び名。

狸翠が絡むと毎回荒れる朋恵に、署内でまことしやかに囁かれている。



横目で見るが………言える訳がない。


うん、無理。絶対ムリ!!


氷の女の名は、行動容姿言動ともに、ダテではない。

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