つよがり姫に振り回されて
「調子に乗りやがって「タツ!!やらなくていい」

「…わかった」

客が避難するまで相手は何もしてこなかった。
でも梨沙は捕まったまま。




「…いなくなったぜ。これで好き勝手に暴れていいんだよな?」

そういうとまた梨沙の顎を掴んだ。

「おいっ!!」

「ククッ、ムキになるってことは、やっぱりお前の女か」

「離せ!」「やめろっ!!」

梨沙が必死に暴れているが、押さえつけられて動けていない。

「梨沙っ」

何もできない自分がもどかしい。
暴力でしか解決できないと思ってしまう俺が…

「会長さん、栗島出さないつもりか知らないけどさぁ…女がどうなってもいいのか?」

「だから栗島はいないって言ってるじゃないか」

「そんな嘘に引っかかるわけねぇっつてんだよ!!いいから出せよ!!」

ついにキレた。
今までおとなしくしていたみたいだが、向こうも我慢の限界なようだ。

「はぁ…もういい。お前ら、この祭りぶっ壊せ」

「了解」「へぃ」「了解」

一斉に周りのものを壊し始めた。

「貴様らっっ!!」

梨沙が必死に叫ぶがやめるはずがない。

「さぁどうする?…暴力はできないよなぁ?したら退学になっちゃうもんな(笑)」

…そういう事か。

「わかりましたよ。暴力しなきゃいいんですね?」

「あぁ」
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