つよがり姫に振り回されて
「わぁぁぁ…」

子供のように目をきらめかせている。
そんなにめずらしいか?
そう思ってしまうほど、キャンプファイヤーに見とれていた。

「すごいなっ、ゆーじろーっっ」

「えっ…あっあぁ」

はしゃいでるし…。子供過ぎだ。
でもそれは俺にしか見せない姿。
学校にいるときは生徒会長様だからな(笑)
いつも眉間にしわ寄せて、頑張りすぎちゃったりして…
そんな梨沙だけど、今は…少なくとも今は、普通の女子高生みたいに楽しそうにしてる。

「…なんだよ。私の顔に何かついてるか?」

「えっあっいや、別に」

「ふふっ、何動揺してるんだ?おかしな奴(笑)」

クスクスと笑う梨沙。
俺はいつの間にか梨沙を見つめていたらしい。
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