つよがり姫に振り回されて
ずるいよ
めっちゃ気遣われた。
よかったようなよくないような…

でもそれよりもこいつどうするか…
どうせ起きないだろうし。
だからっておんぶして帰るのは無理だし。
ずっとここにいるわけにもいかないし…

「梨沙ぁ。起きろー。ここはお前んちじゃねぇよー」

耳元で言ってみるが反応なし。
やっぱり寝起きが悪いようだ。

「はぁ…抱えて帰るか」

戸締りをして、梨沙を抱えて職員室へ。
先生は少しびっくりしていたが、特に何も言わなかった。

外に出て帰り道を歩くが起きる気配なし。
それどころか気持ちよさそうに寝てやがる。

「…俺の気持ち考えてくれよ」

溜息のようにつぶやいた。
こんなにも無防備な女子がいるだろうか。
いくら疲れたからってみんながいる前で寝ないだろ。
ほかの男の前に寝顔晒して…

…っ///

いっちょ前にジェラシーかよ///
俺の独占欲強すぎだろっ!!
< 322 / 332 >

この作品をシェア

pagetop