つよがり姫に振り回されて
2時間後


そろそろ下校時刻になる。
梨沙はあれっきり、戻ってきていない。
帰ろうかと思ったけど、勝手に帰ったらあとが面倒そうだったから残っていた。

ずずーーっ

本日8杯目のコーヒー。
こんなに飲んだら、夜寝れないかもな(笑)

「…来ない。電話でもするか」

そう呟いて、梨沙に電話を掛ける。

TRRR…TRRR…

出ない…

TRRR…TRRR…ブー…

ん?

TRRR…ブー…

近くでバイブの音がする。
俺はそのバイブのする方へ行く。

「…まじかよ」

梨沙は携帯を携帯していなかった。
手ぶらで出てったのかよ…

とりあえず電話を切った。
…どうすりゃいいんだよ。

帰ろうにも梨沙の荷物あるし。ていうか、そもそもなんで梨沙が飛び出していったのかわかんないし…


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