悪魔のようなアナタ【完】
七章

1.雲の上の人々




9月。


灯里は印刷した資料を片手に部品倉庫でチェックを行っていた。

9月末は中間決算を行うため、そろそろ準備を行わなければならない。


灯里は資料に乗っている部品の数を一つずつ確かめていた。

エアコンは商品自体は大きいが、取り付け金具などのパーツは細かい。

正確な数は9月末の時点で確定させるが、あまり出入りのないパーツは今のうちにチェックしておいた方が後々の作業を考えると良い。


「えっと、これはAとBがあって……」


灯里は棚の前に座り込んで奥の方にあったパーツの箱を取り出した。

パーツごとに数を数え、資料の数と一致していたら付箋を付ける。

エアコンは商事部で扱っている商品の中ではどちらかというとパーツは少ない方だが、全て一人でやると3日ほどかかる。

なかなか地道な作業だ。


「うー……肩痛いな……」


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