悪魔のようなアナタ【完】



翌日の土曜。


灯里は布団に入ったままボーッと天井を見上げていた。

この一週間は灯里が生きてきた中で、最も衝撃に満ちた一週間だった。

全てが突然すぎて何が何だかわからない。



晃人に告白され、キスされた。

玲士に告白され、キスされた。



――――ありえない。

どちらもあまりにありえなさすぎて現実味が全くない。


「……っ、……」


灯里は頭を抱え、布団の中で蹲った。

答えのない問いが頭の中でぐるぐると回り続けている。



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