悪魔のようなアナタ【完】



晃人は言うなりスタスタと歩き出した。

灯里は思わず唖然とその背を見つめた。


さすがに取締役とヒラが一緒の車で帰るのはまずい。

しかも社用車ではなく晃人の車だ。


けれど足がないのは事実だ。

晃人の申し出は正直とてもありがたい。


会社の近くまで行ったら気付かれないところで降ろしてもらおう……。

灯里は慌てて晃人の後を追った。


< 320 / 350 >

この作品をシェア

pagetop