永遠の愛

ダラダラした所為か学校に行く足取りも重く何だか精神的にもキツかった。

疲れ、寝不足、考え事。

思い当たることはいっぱいで、今日最後までやりこなす自信がない。


「おーい、美咲ちゃん?」


不意に聞こえた声に肩が飛び跳ねる。

ズキズキする頭を擦りながら振り返った先には一条くんの姿。


「あれ?早くない?」

「だって誰かがしろって言ったから」


スッと渡されたのは英語のプリント。


「え?この為に早く来てしたの?」

「すげぇーでしょ?」

「うん、まぁ…」


一条くんからプリントを受け取り、あたしは頭を擦りながら目を通す。

ほとんどあってる回答にやっぱりビックリしてしまう。


全然、真面目にしてないのに。

なんでこうも頭がいいのか。


「あってんの?」

「うん、ほとんどあってる。真面目に授業してないのにね」

「だから耳には入ってるって」

「そっか。あー…昨日って言うか今日はごめんね」

「無事に帰った?」

「うん」

「で、寝不足?それとも酒の所為?」

「え?」

「頭擦ってんの?」

「あぁ…さぁ、どっちだろ」

「あんま無理すんなよー」


そう言って笑った一条くんは“じゃあね”と言って、あたしに背を向けた。


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