永遠の愛
「気になる?アイツの事」
「まぁ、それだけは前から気にしてたので」
「そう…来月だって。正確には分んねぇけど来月には退院するっつってたけど」
「そうですか」
…来月。
それを聞いて少しは安心した。
心のモヤモヤ感がスッと引いた様な気がした。
「ない」
ジューっと可愛く音を立てた後、そう呟いたのは香恋ちゃん。
可愛らしい腕を伸ばしてきた香恋ちゃんは、空のパックを差し出してくる。
「寒くない?」
空になったパックを取り、しゃがみ込んで香恋ちゃんの頬に触れる。
冷たくなった肌にも関わらず、「うん!」と笑みを漏らした香恋ちゃんにそっと微笑んだ。
流星さんにバイバイって手を振って別れた後、香恋ちゃんの手を引いて家までの道のりを歩く。
さっきよりも日が落ちてきて薄暗い空を見上げながら、さっき流星さんが言ってた事をふと思い出した。
…来月。
翔が退院する。
だからって、どうする事もないけど、なんだか気になってしまった。