俺様or激甘彼氏はいかがですか?


「…俺は、ありのままの梨華でいいと思う。梨華のその性格も、その強い意思も、全部。ていうか、梨華はそれだから梨華なんだし、変わらないで欲しい。……絶対、梨華の事心から愛してくれる人が現れるよ」




笑ってる俺の顔は、きっと真っ赤だろうけど。
梨華の顔も、同じくらい真っ赤だから。


大きく見開いた梨華の瞳から、ポロポロと落ちる涙。
俺は慌てて梨華に駆け寄った。



「どうした!?俺何かした!?」
「…違うの…ひっ…智也が、うぇっ…嬉しいこと、言うからぁ~……」



えぇええ~~~???

わんわん子供みたいに泣く梨華。
普段の強気な梨華からは想像出来ない、珍しく弱ってる姿。
小さな、普通の可愛い女の子に見えて、つい頭を撫でてしまっていた。


驚いた表情で俺を見つめる、梨華の茶色い瞳。
恥ずかしくなって離そうとしたら、その手を梨華が掴んで。
両目を見開く俺に、その手を離さない。


ヤバい……可愛い……。


初めて見た梨華の泣き顔。
涙と鼻水でグチャグチャで、酷い顔。
けどなんだか、すごく…すごく愛しかった……。


守りたいって、泣かないように、抱き締めたいって。
中2のガキのくせに、そんな事を思ったんだ。







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