雨上がり
「あっ、花鈴ちゃん?」


「あっ、あの…あなた誰ですか?」


「誰ってひどいなあ、花鈴ちゃんが呼んだんだよ」



「えっ、私呼んでないです」



「何言ってんの?俺の下駄箱に手紙入れてたでしょ」



えっ…下駄箱ってもしかして…





私…間違えていれちゃった…?
えっ、嘘でしょ…



「あの、すみません、間違っていれてしまったみたいで…」


「ねぇ…君あの雨女だよね、君に会えるなんて嬉しいなあ」


その人は、私の話なんて全く聞いてないみたいに、全然違う話をしてる


「あっ、あのっだから…」



「ねぇ、ここさぁ誰もいないし、ねっ?」



「あのっ、すみませんでした、そっそれじゃあ」



「逃げられると思ってんの?」


「えっ、きゃっ」


私は、校舎の壁に押さえつけられていた


私は、怖くて目をギュッと閉じた

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