嘘つきヴァンパイア様


「なんだよ。それ、余計に誘ってるとしか、思えないんだけど」


「誘ってません!!そう言うこと言うと帰るよ!」


帰りかたなんてわからない。


けれども、せめてもの、涼子の抵抗に呉羽はいう。

「帰れないだろ。ここ冥界だぞ?帰りかた、しないだろ」


勝ち誇ったように笑う呉羽になにも言えなくなった。





その後、無事に部屋に送りとどけてもらい、呉羽と別れた。


「部屋を出るなとは言わないが、出るならレシィとな」と、念をおされ、涼子は素直にうなずいたのだった。






< 115 / 475 >

この作品をシェア

pagetop