嘘つきヴァンパイア様


「わかった。それなら、少し安心。あ、頂きます」


フォークを手に、温野菜をズブッとさし、口にいれようとしたが、ふと、涼子は更に疑問を感じフォークをおいた。


「あれ、でも、どうして、お肉はないの?」


これだけの料理なら、コースに近い。何故、お肉や魚がないのだろう。


涼子の質問にレシィは眉を潜めた。


「私たちは、共食いなどいたしませぬ」

「え?と、共食い?」

「今朝、説明したとおり、私たちは生き物の血を引き継いでいます。意味が、お分かりですか?」

「あ、あぁ…」


鳥の遺伝子を引き継ぐものが鶏肉を食べること、馬の遺伝子を引き継ぐものが馬肉を食べる。


それをレシィは共食いと言いたいのだろう。


意味を理解した涼子は苦笑いをした。



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