天神学園高等部の奇怪な面々22
(自然と目が覚めちゃった…テントで…寝袋で寝てたのに)

林間学校というのは、こんなに気持ちのよい朝を迎えられるものなのか。

テントから出てみる小夜。

澄んだ空気、清流のせせらぎ。

確かに街中とは違う山の中の朝は、すっきりとした起床を提供してくれる。

だがどうやら、この寝覚めのよさはそれだけではないようだ。

「あー、さよ先輩だぁ」

「早ぇな先輩、あんたももう起きてたのか?」

お花っ子とワンコ君が、川原を歩きながら語りかけてくる。

『あ、おはよう、ワンコ君にお花っ子ちゃん、もう起きてたんだね』

小夜が朝の挨拶をする。

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