天神学園高等部の奇怪な面々22
「じゃあ、じゃあ」

お花っ子が飛び跳ねながら挙手する。

「やえ先輩も、きょーとー先生や用務員さんや庭師さんみたいに、つおいの?」

「んー」

少し苦笑いする八重。

花王の眷属であるのは事実だが、彼女は神の力を受け継ぐ花王のような高度な戦闘能力はない。

あくまで周囲の者達を癒し、安らがせる程度。

「争いはあんまり好きじゃないかなぁ…私はお花っ子ちゃんと同じで、お花を咲かせて皆を和ませる方が好きかな」

お花っ子の頭を撫でながら、八重は微笑んだ。

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