恋の授業

一世一代の勝負





「起きてください。」



「うーん、眠いよ~。
 もう少し寝かせて。」



「もう、6時ですよ。」



「うるさいなぁ~、お母さん。」



「・・・私は、お母さんじゃありません!!」



「えっ。
 きゃぁーーーーー!」




バチン!


わたしは、先生の顔に1発ビンタをくらわせた。




「えっ・・・
 あーーーー、!
 先生、すみません!!」



わたしはやっと脳みそまでしっかりとおきた。

先生の顔を見てみるとくっきりと手のあとがついていた。




「すみません、本当にすみません。
 大丈夫ですか?」




「大丈夫ですから、それよりもう6時ですけど、試合に間に合いますか?」



「えっ・・・。
 ギャーー!!
 先生、もっとはやくに言ってください!」




わたしは,自分の荷物を全て持って玄関に向かった。




「着替えは?」



「優利の家にあるんで、学校に行く前によります!」




優利の家には前もって、お泊りセットと試合のときに着るジャージが置いてある。




「朝ごはんありますけど。」



「コンビニで、済ませます。」



「・・・送っていきますよ。」



「えっ・・・。
 本当ですか?」



「えぇ、そのほうが時間的にもいいでしょう?」



「はい!
 お願いします!」



「はい。」




車の中でわたしと先生はいろいろなことを話した。

すごくその時間は楽しかった。

が、そんな時間はあっというまに過ぎ、もう少しで優利の家だった。




「あ、ここでいいです。」



「学校まで、送っていきますよ。」



「だ、大丈夫です!
 優利の母親に送ってもらう予定ですから!!」



優利に菅原先生のところに泊まったことがばれたら・・・。


か、考えるだけでも恐ろしい・・・。




「・・・そうですか。」



「あ、でも試合!
 見に来てくださいね!!
 頑張りますから!」



「・・・えぇ、わかりました。
 楽しみにしてますね。」



「はい!」



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