10年遅れのラブレター【停滞中】
「ちょっと!美波っ、アンタなにモジモジしてんのよ!」
「う、うるさいなあ!今、心の準備してたとこだもんっ」
こそこそと小声で話してきた遥に、あたしは冷や汗が止まらないでいた。
「だったらさっさと行ってこい!」
「わっ!!」
背中をドンッ!と押され、前につき出されてしまった。
と、視線を感じ、下げていた目線をあげてみたら………
「お、松井じゃん。お前、ずっと後ろにいただろ?なんでこっち来ないんだよー?」
「う、あ……えっと」