束縛、それが僕の愛情表現

態度

ガチャっ

「ただいま・・・」

誰もいない部屋に、そう告げたと思っていた。

しかし

「おかえりー」

部屋着姿の悠矢が玄関に迎えた。

「えっ?何で?仕事は?」

「早く終わったから。晴菜遅かったね。昨日言ってた
時間はもう少し早いけど」

「ごめんなさい、喋りすぎちゃって」

「ふーん。まあいいけど」

そう言ってリビングに向かう悠矢の背中を見ながら
後を追う。

怒らせちゃったかな・・・

「ごはん食べた?」

「食った」

「そう・・・」

怒ってる。

やっぱ晴菜の事嫌いなのかな・・・。

でもそうだとしたら束縛する理由がわかんない。

嫌いだったら別れようとするはずだよね?
じゃあやっぱり晴菜が信じられないのかも。

そんなマイナスなこと考えて床に立っていると

「なにそんな所に突っ立ってるの?ココ座りなよ」

悠矢は自分が座っているソファーをぽんぽんしながら

そういった。
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