社長と秘密の生活


「怖かったよう……」

「もう大丈夫だ。何もされなかったか?」

「うん……」


脚とお尻を触られたくらい、なんてことないよね?

助けて貰えただけで有難い。

だって、本当に覚悟までしたし。

だから…これ以上……要に心配掛けちゃダメだよね?


「ホントか?」


私は黙って頷いた。

けれど、

要は私の顔じゃなく、全然違う所を見てる。


要と視線が合わない。

……ん?

要はどこを見てるの?

黙ったままの……要。

どうしたんだろう……。


「要?」

「遅くなってごめんな?アイツら、次会ったらゼッテェゆるさねぇ!!」


要はそう言うと、手首にキスをした。


!!!!!???


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