社長と秘密の生活


俺の腕の中で息を整える杏花。

今にも涙が溢れそうなほど涙を溜め

………恍惚の表情で上目遣い。

そして、全身を桜色に染めて……。


ヤバい……堪らねぇ……この顏。

―――――無意識なのが恐ろしい。


「杏花?おかわりしていい?」

「えっ!?//////////」

「こんな可愛い杏花見たら、治まり効かねぇ」

「//////////」


潤んだ瞳で俺を捕らえる杏花の唇に

俺は誘われるままに吸い込まれていく。


重なり合う唇は甘い熱を帯びて

まだ覚めやらぬ杏花の身体に

再び、1つ1つ火を付けて行く。


絹のような滑らかな肌を

傷つけないようにそっと撫で上げて……。


柔らかい唇を舌先でなぞると、

『もっと』と強請るように啄んで来る。


「……か……なっ…め……」


懇願するような彼女の表情に

自分自身を制御出来そうに無い。


―――――俺は情慾のままに。


愛してやまない妻・杏花。

このぬくもりが明日もあって欲しいと

心からそう思いながら……。


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