社長と秘密の生活


杏花は外出用に着替えたようで、俺が選んだ白いワンピースを着ていた。

似合いすぎる。

ふんわりした素材で、杏花の可愛らしさが割り増しされてる。

それに、微かに透けてる下着が妙に色っぽい。

ッ!!……ヤバい。

この俺が女に見惚れてる!!

それも……裸でも無い女に。

ニヤける顔を必死に堪え、杏花の前に跪いた。


そして――――、

深呼吸して……

ポケットから小箱を取り出し、


「順序が逆になって…ごめんな?昨日はムリに俺との結婚を承諾させたようなもんだし。けど、俺は杏花も…それからこれから生まれてくる俺たちの子供も、どんなことがあっても絶対俺が守るから……」

「………」


杏花は黙っている。

俺は杏花の左手薬指に指輪を嵌めた。


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