風鈴の音がまた...
「ほら、おいでよ」



彼が目を細めて笑う




「死にたいんでしょう?」





甘いその声は私を惑わす


すっ、と私の右手が取られ、


______ちゅっ




短いリップ音が響いた





「ねえ、手伝ってあげるよ」
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