幸
「・・・どうして私を捨てたの?」
「捨てたなんて・・・。でも、真実を告げるのが怖かったの。ごめんなさい。」
「そんな・・・」
勝手すぎる。
私はこんなにつらかったのに。
「優奈っ!」
私は陽太の声を無視して走り出した。
ただ、逃げたくて、こんな事実を受け入れたくなかった。
無我夢中で走って、気が付いたら自分の部屋だった。
「・・・っん・・・ふぅぇっ・・・ヒック・・・」
泣いて泣いて泣いて。
涙は枯れないけど、涙を止める方法がわからなくて、ただ、泣いた。
プルルルルルル×2
「んぅー・・・」
寝ちゃったか・・・。
「もしもし?」
「優奈?大丈夫?学校来れる?」
「ん、大丈夫。行く。」
愛理だった。