三番街の天才ランナー



「君達が響をこんなところに来させていたのか。まったく…これ以上うちの響に関わるな。いいな」



みんな黙って見てるしかなかった。



中学生が大男二人に敵うはずがない。



くそっ…



俺は俯いて口をつむった。



悔しかった。



響がいればいけるかもしれない。



心のどこかでそう思っていた。



しかし、しばらくしても響が俺たちの前に現れることは無かった。



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