信じる
タイトル未編集
主人公:
西山杏里(にしやまあんり)

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ウチらはちょっと
不思議な出会いをしました。




高校生活にも慣れてきた頃、
私は2つ上の先輩と
付き合っていた。

先輩はとにかく
頭が悪くて人間関係にも弱くて
その上変態だった。

今思えば
なんでそんな人と
付き合ってたのか
不思議でたまらない。

ついに別れを告げ
退屈な毎日が続く。

私はどうやら
彼氏依存症らしい。
彼氏という存在がいないと
なぜか落ち着かない。

自慢ではないが、
きっと今まで
途切れることなく
彼氏がいることが
当たり前に
なっていたからだろう。



杏里:「あー。彼氏ほしぃー」

美和(みわ):「また言ってるし。笑」

杏里:「だってー、退屈すぎるんだもん…」

美和:「お嬢様学校だもん。そう出会いはないと思うよ?」

杏里:「さいあくー」

美和:「中学の時の友達とかどう?」

杏里:「みんな彼女持ち…」

美和:「まじか。笑」

杏里:「そういえば美和。」

美和:「なに?」

杏里:「さっきから誰とメールしてるの?」

美和:「中学の時の友達だよ。」

杏里:「そっか。」

美和:「幸樹(こうき)っていうんだけど、ホント世話がやけんの!」

杏里:「なんで?」

美和:「学校にも行かずに遊びまくってるの。」

杏里:「不良くんだねー。」

美和:「まぁ、そういう人達ばっかだったからなぁ、ウチの中学は。」

杏里:「そうなんだ。ウチはそんな人あんまいなかったよ。」

美和:「羨ましいわ。」

杏里:「ねぇ、ねぇ。その人どんな人?」

美和:「えとね、とりあえず何考えてんのかわかんないの!」

杏里:「なんだそれ。笑」

美和:「ケンカばっかしてるんだもん。」

杏里:「…ねぇ。」

美和:「ん?」

別に狙ってるわけではない。

杏里:「その人とメールしてみたい。」

ただ、
その人の何かに惹かれて
ただ、
話してみたいと思っただけで

杏里:「その人とお話し出来るかな?」

美和:「うん、聞いてみる。」

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