りぼん結び。



「若菜!おはよっ」


机に伏せてた顔を上げる。


「・・ん、おはよ・・。」


「何ー?寝不足?」


「まぁね・・。」



昨日の直哉のことで、全然眠れなかった・・。


結局、あのあとは二人とも無言だったし____。




「はぁ。」


__ガラッ



教室のドアが開く。


「・・あ。」


・・直哉だ。


「大野じゃん。今日は、めずらしく女の子連れてないね。」


「本当だ・・。」


連れていないって言うのは、嬉しいけど


直哉が来て、女子が寄ってかないはずがない。


――昨日のは、気まぐれ?


直哉・・だもんね。


「はぁ。」


直哉と女の子が腕をくんでいるのを見て、


ため息をたらす。


< 18 / 194 >

この作品をシェア

pagetop