りぼん結び。


「なんでって、可愛いから?」



くすりとからかう様に笑った。


私が求めているのは、それじゃない。




「彼女に・・キスもしちゃいけねぇの?」




挑発的な目で私を見つめて。



「それとも、・・もっとしてほしかったとか?」



甘い言葉を私に掛けて。



「なぁ、聞いてんの?」



甘いマスクで私を振り回す____。



「き・・聞いてる、し。」



私は、振り回されてばっかりなのに・・



直哉は・・一回でも、一回でも私に振り回されたこと・・ある?



「ふーん?で、キス・・してほしい?」



そんな質問をされても、


そんな甘く囁かれても、



・・私は戸惑うだけなのに。




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