りぼん結び。



「もう、びっくりしたよー。教室入ったら、若菜寝てるんだもん。」


あ、どうやら私は眠っていたらしい・・



「・・今、何時?」


「8時!もうすぐ先生くるよ?」



一時間も・・寝てたのか私。



「・・あ、あのさ・・千夏。」


「ん?」







「私ね・・きっちり、終わらせたよ。」







「・・そっか。」


「今日からは、・・他人。」



私は、自分に言い聞かせるように。


直哉の方を見ていった。



直哉は・・いつもとなにも、なにも変わらなくて。




私の淡い期待は、すぐに散った。




「まだ、未練あるように・・見えますけど?」


千夏が呆れたように言う。


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