りぼん結び。

「はぁ･･。」


私は廊下を歩きながら、ため息を垂らしていた。


なんで私が探さなきゃいけないのよ･・。


そんなことを思っていたら、自分の教室から物音がした。



「･・ここにいたりして。」



少しだけ、扉を開けてみると。



「･・っ！」


私は目を見開いた。



「ん･・直哉ぁ･・」



「･・黙れ。」



教室には案の定、直哉がいて。



でも、女の子とキスをしていて･・それに女の子の服は乱れていた。



まるで頭を金属バットで殴られたような気分になった。



私はゆっくり深呼吸をして、


もう他人なんだ。



と、自分に言い聞かせた。




――ガラッ



そして私はおもいっきり扉を開けた。