ピュアぼーい～そんなキミに傷つけられて～

『その恋、叶うといいね！応援してるから！』







って。なんて偽善者ぶったセリフだろう。






こんなの、嘘に決まってる。応援なんかしたくないし、早く告ってフラれちゃえばいいとも思った。






「おう！ありがと。マジ感謝してる！」







でも、その澄んだ瞳の笑顔を見ると本当に応援したくなっちゃいそうで。







やっぱり、諦めなきゃだめなんだって、改めて思った。








あたしには、奏悟の視界に入る余地なんて、どこにもないんだなって、思い知らされた。







『じゃ、バイバイ。また明日。』








「おう！じゃーな」








奏悟って、ズルいと思う。好きでもない女の子に手まで振ってくれちゃって。







奏悟はみんなに優しいから、女の子もみんな期待しちゃうんだ。







多分マナは、特別なんだろうけど。