あなたが居たから…
あたしはヨシミに色目なんか使ってないし、むしろあたしは被害者なのに…、なんでこんな事言われないといけないのか、と思うと自然に口から言葉がでた『勘違いも程々にしなよ!あたしはヨシミなんて知らねー!関係ねーし!こんな事で呼び出すなっ!』って自分でもびっくりするくらいキレてた。でもそれを聞いた相手側も自分らは先輩なのに偉そうにあたしが怒鳴ったからか、キレて、『口で言ってわかんないやつには体で思いしらせてやる』って言ってあたしに飛びかかろうとした時、その女の動きが止まった。あたしは何が起こったのかわからなかったけど、その女の視線はあたしの後ろを見ていた。あたしはゆっくり後ろを振り向くと、そこにはチカとミキの姿が。チエが心配して、チカとミキに呼び出された事言ってくれたようだった。チカとミキの姿を見るとその女はさっきとは全く違う態度で『誤解だったら、いいんだよ。もう、用はないから』って言った。完全にその女はチカとミキにビビってた。そりゃ、チカはヤンキーなら誰でも知ってる族の総長の彼女だし、ミキは喧嘩上等で有名な2人だったから。3人の女達はあたし達の前からそそくさと姿を消した。