あなたが居たから…
今日のバイトはモモちゃんとシフトが一緒だった。だけど、モモちゃんの彼氏の林さんも一緒だったから、モモちゃんは林さんとしゃべってばっかりで、つまらなかった。でもモモちゃんは林さんと一緒に居る時が一番楽しいんだろうなって思ったら、なんかほったらかされても許せた。バイトが終わって、モモちゃんに自転車をケツ押ししてもらって近所まで送ってもらった。『モモちゃんありがとぉー』って言ったら後ろ向きになって進んでた左手を上げて手を振ってくれた。家に着いてただいまも言わず部屋に上がって、お風呂に入って、考えた。ヨシミは彼女のユミが誤解するような事を言ったから、ユミは友達に頼んで、今日みたいな事したのかな?もうあんな事に巻き込まれたくない。忘れようとしていたあの事が一瞬頭に蘇った。そしたら自然と体が震えだし、止まらなかった。怖い誰か助けて、心の中であたしは叫んでた。
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