あなたが居たから…
差し伸べられた手
深い闇の中での生活が続き、アッという間にお母さんが作った借金は返した。でもあたしは仕事を辞めなかった。底無し沼にハマって抜け出せず、さまよい続っけ、昼は高校生惠、夜は売春少女マヤ。2つの顔を持ちながら、あたしはいつの間にか18歳の誕生日が近づいてた。あたしは18歳になったら車が欲しかった。だからあたしは免許より先に現金で車を買った。親父もお母さんもあたしに何も言わなかった。だって自分で稼いだお金だもん。誰にも何も言わせない。免許は夏休み中に合宿で取る事にした。そっちの方が早く免許が取れるから。あたしは合宿所でも、声をかけてくる男にはいい顔をした。そしてなんとなく寝たヤツもいた。もう何も感じなくなってた。あたしに近づいてくる男はただあたしとヤリたいだけ。そうとしか思えなくなってた。あの日アイツに出逢うまでは。
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