lovetrain
漂ういい匂いに目を覚ますと自分の部屋だった。 制服じゃない……


部屋着に着替えていた


下のリビングに降りて人影を探す


「お姉ちゃん?……」


ソファーに座ってテレビを見ていたお姉ちゃんが振り返る。あのお姉ちゃんが泣いていた

「バカ紗英っ!バカっバカっ!気をつけてっていったじゃん」


お姉ちゃんが私にギュウッと抱きついた。


「ごめんなさい……。お姉ちゃん男の子は?」


お姉ちゃんは私からゆっくり離れて目を泳がせた……もしかして


なかなか答えてくれないお姉ちゃんを押しのけて新聞を手にする


……嘘、でしょ?
死んじゃった……。


私のせいだ


ポタポタと涙が落ちる。 新聞の顔写真をみながら初めて名前を知る


三谷光輝。
女子高生助け死亡。


……私のせいだ
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