ハレゾラ

やっぱり覚えてるよねぇ~。
それに、あんな大胆発言(もっと知りたい……)とか言っちゃったし。
こう言う展開になるのは予想してたんだけど。

そんな事を考えていると、すっかりその気の彼がいつの間にか傍に来ていて、
私をひょいと抱き上げた。


「……!? な、なにするのっ?」


「…………」


「嫌っ! 下ろして」


ジタバタしても、彼は聞く耳持たず。
涼しい顔してスタスタと歩き、露天風呂の脇にある脱衣所まで連れて行った。
そして耳元に顔を寄せて、甘く囁く。


「逃げるの禁止」


禁止って。勝手に決められても困る……。
これは素直に聞き入れる訳にはいかない。ここはちゃんと言っておかないと、
何でも彼の言い成りになるのはごめんだ。


「私の意見は聞き入れてもらえないの?」


「聞き入れるかは分からないけど、聞いてはあげるかな」


何だっ!? その上から目線はっ! この小悪魔!!!
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