ハレゾラ
「ありがとね、翔平くん」


「じゃあ……もう一回、愛してもいい?」


「それは無理っ!!!」


はははっと大きく笑い、私を抱きかかえながらクルクル回る彼。
振り落とされないように必死につかまる私。

(……私、間違ってないよね?)

今更そんなことを考えても遅いのはわかっている。
だって私はもう、彼から離れられそうもないのだから……。

苦笑しながら彼の顔を見て、もう一回ギュッと彼にしがみついた。
朝食は8時に頼んである。あと一時間ちょっと……。
今はもう少しだけ、彼に抱きしめていてもらおう。
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