ハレゾラ

時計を見ると、すでに日付は変わっている。明日は仕事休みって言ってたけど、
もう寝てるだろうか。
こんな時間にメールしてもいいものか迷ったが、こういうことは早くに謝って
おいた方がいいだろう。記憶をなくす前にお互いのアドレスなどは交換してい
たから、私はすぐに彼にメールをした。


『翔平くん、今日は迷惑をかけてしまってごめんなさい。私を運ぶの重かった
 でしょ? このお礼はちゃんとさせてね。またメールします。  咲 』


これでよしっ!
それにしても、部屋の中を見られたのはちょっと失敗。もう少しキレイに掃除
しておけばよかった。
あと、寝顔も見られちゃったんだよなぁ……。ヨダレなんか垂らしてなかった
かしら。まぁ、どちらも自分で蒔いた種だからしょうがない。


まだ頭は痛かったけれど、顔を両手でパンッと叩き、気合を入れなおす。
明日は休みだしお風呂は朝入るとして、今日はもう寝よう。


「さてと着替えますか」


そう言って立ち上がろうとしたら、メールの着信音が鳴った。
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