ハレゾラ

『明後日には会えるんだもん。翔平くん毎日残業で疲れてるでしょ? 早く
 身体休めないと』


本当はこんなメールを送りたかったわけじゃなかった。
だからなのか、送信ボタンをすぐには押せなかった。本心じゃなかったから。
希美と話をしてる時は、素直に私らしくって思ったのになぁ。

全然だめじゃん、私……。

そんな自分の気持ちをグッと堪えてなんとか送信し、バサッとソファーに座り
込む。
こんな時、二十歳くらいの女の子なら「私も会いたい」とか「今すぐに来て」
なんて普通にメール出来ちゃうのかな。
自分が二十歳のときはどうだっただろう……なんて事を考えていたら、彼からメールの返信がきた。


『それでも会いたかったんだけど。しょうがない。楽しみは土曜日までとって
 おくよ。おやすみ』


そうよ、土曜日までの我慢! そうすれば、会えたときの喜びが増えるって
もんでしょっ。
何だか言い訳がましいけど、そう思うことにした。

そして、こう言う時は寝ちゃうに限る! そう自分に言い聞かせ、私もおやす
みのメールを送った。
 
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