Cafe ~・空色紙ヒコーキ・~
「ナツキ!やっと見つけた~!」

私でない、レイと呼ばれた女の子は
私の横を通り過ぎて
名を呼んだ声の主の元へと駆け寄った。

男の子は、綺麗な栗色の短髪と瞳をしている美青年。
女の子は、黒髪のショートカットで
パッチリした目が印象的な美少女。

――美男美少女カップル。

気づけばそんなことを考えながら
二人を見つめていた。

「あ。」

ふとこちらを見た男の子と目が合う。
一瞬で目線は外れるが

思った。



吸い込まれそうだ、と。
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