猟奇的な美剣士〜沖田総司は座敷わらし?!〜






「……えっ? 何? どーゆーこと? 何であなたがここに?

………って! あの男はっ?!」




「…ククク



…ねぇ? ちょっと落ち着いたら?


ちゃんと説明したげるから、ね?」




諭すような口調に、

カァーッと頬が一気に熱くなるのを感じた。



とんだ失態だ……







わたしがコホンッ

咳ばらいを一つしたのを見て

満足げに微笑んでから、




「…ちょっと、思い出してみてよ。」



再び話を始めた。




「…さっき、キミが言ったんだよ?



"やめてっ!" って。




だから、僕は殺すのやめてあげたのに、

何か不満?



今、あの気持ち悪い物体は

あまりのショックに意識吹っ飛んじゃってるけど、



追い打ちでも、かけてこようかな〜?」





………はいっ?



「…や、ダメダメダメ!



もー いいから。」


この人、何処までが本気なのかわかんない


なんだか、面倒臭い人だなあ……





…でも、


「あの、えっとぉ…













………ありがとうございましたっ!」



護ってくれたんだし、感謝はすべきだよね?


真っ赤になりながら頭を下げると



「…ふーん、素直なんだ。」



自信ありげな声をかけられ、

それになんだかムッとしてしまう。




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