社長の溺愛・番外編

南月と慎。




「なぁ南月、翼が今年のお前の誕生日になにあげたらいいかって悩んでるんだけど」

「まじ?超嬉しい。じゃあちゅーでいいよって伝えておいてください」

「許すわけねーだろ彼女はどうした」

「俺の彼女は女神なんで心広いんですよ」

「ふーん、で、なにが欲しいかさっさと言え」

「地位と名誉と財産です」

「だいたい持ってんだろお前は」

「えーだって本当にないんですもん。去年は翼デザインのハットでしょ、その前はパーティー用のスーツだったし」

「全身コーディネートは済んだな」

「あ、高校生の時にもらった肩たたき券俺まだ使ってないから今度使いにいきます」

「おいなんだよそれ、俺もらってないぞ」

「美術の時間に翼に作らせたんで、世界で俺しか持ってない高級品です」

「一億で買う」

「愛情えげつないっすよ」

「いいんだよ、俺の翼への愛は海よりも深く空よりも高い」

「伝わるけど頭悪そうっすよ」

「うるせぇ、事務所に違約金請求するぞ」

「何にも違反してないですよ」

「肩たたき券よこさない罪」

「罪かよ、ほんと思考回路やべーよここの人間。この会社大丈夫かよ」



バカな男たち2でした。


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