白銀の雪 〜星霜編〜

序章


いつも見る夢……。


真っ白い雪がちらちらと降ってて、それはとても綺麗だけど、それはとても寒かった夜。


空にある大きな月に飲み込まれそうになる。


そんな月に、銀色に光ってる何かが見える。


誰かが何かを降り上げてる。


僕は台の上に寝かされて、縛られてるみたいで身動きが取れない。


だから月に光る銀色をずっと見てた……。


ゆっくりと……
  ゆっくりと……


銀色が落ちてくる……。


ねえ……?



どうして僕を殺そうとするの?




父上……
母上……



存在していけないのなら……


どうして僕は生まれてきたの?
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