ラブゲーム
告白しないとだれが好きなんてわかんないじゃん……太陽のくせに


杏奈とうまく言ったからって


俺はベッドの枕にしがみついてもんもんとしていた


杏子はどんな奴が好きなのか気になるし
あの時の意味ありげなはっとした表情とか


あーもやもやする


「陽太、苺ポッキーくわない?」


「くう」


ガチャッとドアを静かにあけたそいつはパーティー用の苺ポッキーをもっていた


「多くね?」
「いつもくうし」


まぁ、それもそうだ。
部屋の窓から見える隣の家をチラ見する


あ、電気ついてる


「そこ、杏奈の部屋だから」


「は?」


「で杏子の部屋は俺の部屋の隣、だから部屋交換しねー?」


「……まぁ、別に」


ポッキーを持って来た理由はこれか。
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