秘密。

笑顔で答えれば、シノブ君は「まいったなぁ」って、独り言。

だって、これから…と言っても学校を卒業してからだけど、一緒にいれる。


それだけ考えると、シノブ君の好きって感情が溢れ出る一方。かだが、少しでもシノブ君にそれを知ってもらいたくて、彼の腕に抱きついて「好き!」を連発しちゃう。



結婚をしたら、毎日言っちゃうかも…「好き」って言葉。

もちろん喧嘩もする事だってある。


でも、それは大事な事だと思う。

毎日何かある、これってやっぱり大事な事。

嫌な事があったら、喧嘩してちゃんと謝る。


好きな事があったら、二人して喜び合う。



でも、でもね? シノブ君。



一つだけ約束してほしいの。


秘密を作らないで…とは言わない。


けど、私が泣くような秘密はイヤよ?


私もそんな秘密は作らないから。

約束よ?





嘘もいやだけど、どうか私を裏切るような嘘だけはしないでね?




嘘も秘密も…、優しいものに変えて…二人で一緒にいようよ…。












~fin~
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