私の片想い事情 【完】

ぎゅっと隼人の腰に脚を絡め、しがみつくと、隼人から、チッという舌打ちが聞こえてくる。


と、同時に私の中の隼人の分身がまた一段と質量を増したような気がした。


「もう、止まらないからな。みなみ、お前のせいだ……っ」


ひどく理不尽なことを言われているような気がするが、次の瞬間から何も考えれれなくなった。


下から思いっきり突き上げるように押し入ってくる隼人に、今までかなり手加減されていたんだということに気付く。


質量を増したそれが、内壁を擦りながら引き出される。それと同時に押しつぶされるように刺激される中央の突起が眩暈を擦るほどの愉悦を運んでくる。


辛いのに気持ちいい。


このアンバランスさに、下腹部がゾクゾクと痺れてくる。


そんなことを繰り返されているうちに、頭に霞がかかったようにうまくものが考えられなくなる。


「く……ん……はぁ……」


もう声も枯れてしまったように、苦しげに喘ぐとこしかできない。


激しく抽送を繰り返されるたびに、夢中になって隼人の身体にしがみついた。


隼人の身体の全てが熱の塊のように熱く、その熱に頭の中が朦朧としてくる。


これが気持ちいいということなのかどうかはわからない。


ただ、もっと、もっと、蕩けるくらいに、隼人が欲しいということだけ。


そして、一段と動きが激しくなり、中をうごめく隼人の塊が最奥を突き上げたとき、高く浮遊されるような感覚に、そのまま意識が遠のいた。




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