SWEET&BITTER LOVE~シークレット・シェアリング《続編》~
俺は珠希よりも先に起きて、シャワーで昨日の夜の汗を流した。




白いバスローブに身を包み、濡れた髪をタオルで拭きながら三面鏡を覗き見る。



初めて、直にお会いした藤ヶ谷社長。

経済誌のグラビアで見たよりも若くイケメンだった。


着ていたオーダーメイドのスーツをビシッと着こなし、同性の俺だって、カッコ良く思えた。





他人の空似とは思えないくらい…

顔も似ていた…


もしかして、この人が俺の父親?
そんな、錯覚した思いを抱く程だった。



でも、あんな立派な人が俺の母親と接点を持っているとは思えない。



自分の父親が誰なのか?
この歳まで、気にするコトなんてなかったのに。


今は何だか無性に知りたい気分。







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